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称名寺(金沢流北条氏菩提寺) 2023年8月


間違った情報を一度覚えてしまうと、後々恥をかく事がよく有りますが、私は長らく金沢文庫を“かなざわぶんこ”だと信じてましたが、かねさわか、かねざわが正式な様です。

現在県立金沢文庫は称名寺の脇に建っており、未だ貴重な収容物が多数保管されてます。北条氏滅亡以降は称名寺がこれらを守ってきたようですが、その後当地を支配した後北条氏や、江戸期に入り徳川家康や加賀藩前田家により多くの蔵書が持ち出され散逸したとの事です。

こういう貴重な文化財はお金持ちが道楽で守らないと、高いクオリティで保管し後世に残すのは難しいと思います。日本という国は統治者が交替しても、古文書、美術、建築物が数多く残されてきましたが、官民併せて係る道楽にどれだけ価値を見出し保護できるのか、国家の品格が問われるのではないかと思う次第です。


さて称名寺というと、平成62年に復元された浄土式庭園が見たかったわけですが、江戸期後半に再建されてきた惣門・仁王門・金堂も味わいがあります。建物は江戸期の再建とはいえ、中で保管されている仏像、肖像画他は国宝・重文満載です。700年前に滅んだ金沢流北条氏を偲びつつ散策致しました。金沢流は学問の家柄で積極的に和漢書を収集し幕府の要職を務めてきましたが、鎌倉後期九州・鎮西探題にも一族が展開し、倒幕軍には最後まで抵抗し幕府と命運を共にしました。鎌倉幕府、北条氏の興亡は味わい深いので又別稿で触れます。


住宅街に囲まれて駐車場を探すのに手こずりました。よく調べて参りましょう。

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